転職において、書類選考が通過しないことはありませんか?
書類作成において、最も大切なことは「会ってみたい」と人事の方に思っていただく書類を作ることです。その為に必要な情報とテクニックを2回に渡ってお伝えいたします。
1回目は、他の志願者に差を付けるために知って頂きたい「知識」をお伝え致します。
職務経歴書の基本的な作成方法は、各転職情報サイト(マイナビ、リクナビ等)で見ることができます。ただし、そのまま書いても「魅力的な人物」とは志願先企業には映りません。様々な意図を含めた戦略的な文章を作る必要があります。
①コンセプトを決めましょう

この職務経歴書を通して、どんな人物として相手に見せたいのか、を考えていきます。
最初に、志望している職種に求められているスキルを考えます。
例)
・営業職:信頼関係構築力、傾聴力、ニーズを読み取る力、行動力など
・事務職:正確な書類作成力、報連相、など
・マーケター:分析力、論理的思考、など
同様に企業が求めている人物像を知ります。Webサイトなどに書いている場合もあります。
例)
・スピード感、能動的態度、リーダーシップ、マネジメント力、長期的な信頼関係、など
次に、自身の過去の経験を掘り起こしていきます。
今までの業務で行ってきた経験を細かく思い出していきます。特にエピソードとして伝えやすいのは、
・対象:自分自身、もしくはチーム(組織)
・タイミング:課題を見つけた時や困難に直面した時。
・行動/過程:どのように課題や困難を解決に導こうとしたのか、その手法。
・結果:どのような結果に繋がったのか。
以上の点です。チームであれば、その中での自分の関わり方を伝えます。
また自慢できるような経験がないと思う方もいらっしゃると思います。
その際は自分なりに意識してきた小さな点でも大丈夫です。
これらの経験の中で、自分の「個性」が見えてくると思います。
例)
・課題発見力、人を巻き込む力、企画力、提案力など、1つでなく複数の自分の長所が見て取れると思います。
そこで「求められているスキルや人物像」と「自分の個性/長所」を組み合わせて、「コンセプト」を決めていきます。
例えば、「仕事にスピード感を求めているベンチャー企業の営業職」であれば、『クライアントと素早く信頼関係構築ができ、結果を出せる人物』として「人を巻き込む力」のエピソードを中心に職務経歴書を作っていこう、と方向性を定めます。
最初に、志望している職種に求められているスキルを考えます。
例)
・営業職:信頼関係構築力、傾聴力、ニーズを読み取る力、行動力など
・事務職:正確な書類作成力、報連相、など
・マーケター:分析力、論理的思考、など
同様に企業が求めている人物像を知ります。Webサイトなどに書いている場合もあります。
例)
・スピード感、能動的態度、リーダーシップ、マネジメント力、長期的な信頼関係、など
次に、自身の過去の経験を掘り起こしていきます。
今までの業務で行ってきた経験を細かく思い出していきます。特にエピソードとして伝えやすいのは、
・対象:自分自身、もしくはチーム(組織)
・タイミング:課題を見つけた時や困難に直面した時。
・行動/過程:どのように課題や困難を解決に導こうとしたのか、その手法。
・結果:どのような結果に繋がったのか。
以上の点です。チームであれば、その中での自分の関わり方を伝えます。
また自慢できるような経験がないと思う方もいらっしゃると思います。
その際は自分なりに意識してきた小さな点でも大丈夫です。
これらの経験の中で、自分の「個性」が見えてくると思います。
例)
・課題発見力、人を巻き込む力、企画力、提案力など、1つでなく複数の自分の長所が見て取れると思います。
そこで「求められているスキルや人物像」と「自分の個性/長所」を組み合わせて、「コンセプト」を決めていきます。
例えば、「仕事にスピード感を求めているベンチャー企業の営業職」であれば、『クライアントと素早く信頼関係構築ができ、結果を出せる人物』として「人を巻き込む力」のエピソードを中心に職務経歴書を作っていこう、と方向性を定めます。
②職務経歴書の構成について

次の書類の構成を考えていきましょう。
各ページの上に位置する文章ほど集中して読んでもらえます。
1ページ目:
・職務要約:3行程度。簡易でわかりやすい言葉で書いてください。
・職務経歴:若手の方の場合は逆編年体をお勧めしています。新しい経歴が注目されます。
・資格/特技:この項目は、どのページに持ってきても構いません。但し、各ページの一番下に持ってきてください。
2ページ目:上から順に重要な項目(コンセプトに沿った順番)にしていきます。
・自己PR(活かせる技能など):自身の長所を3点ほど、それを表すエピソードと共に書いておきたいところです。
3ページ目:
・志望動機:履歴書に、「長所」「志望動機」を書くこともありますが、職務経歴書に一括しておくほうが読み手としてもわかりやすいです。
以上の、項目の中から特に差がつく点をピックアップして書き方をお伝え致します。
各ページの上に位置する文章ほど集中して読んでもらえます。
1ページ目:
・職務要約:3行程度。簡易でわかりやすい言葉で書いてください。
・職務経歴:若手の方の場合は逆編年体をお勧めしています。新しい経歴が注目されます。
・資格/特技:この項目は、どのページに持ってきても構いません。但し、各ページの一番下に持ってきてください。
2ページ目:上から順に重要な項目(コンセプトに沿った順番)にしていきます。
・自己PR(活かせる技能など):自身の長所を3点ほど、それを表すエピソードと共に書いておきたいところです。
3ページ目:
・志望動機:履歴書に、「長所」「志望動機」を書くこともありますが、職務経歴書に一括しておくほうが読み手としてもわかりやすいです。
以上の、項目の中から特に差がつく点をピックアップして書き方をお伝え致します。
③重要なポイント(職務経歴、自己PR、志望動機の書き方)

◆職務経歴:結果よりも「行動」を伝える。
≪同職種を志望する場合≫:詳しく書いていきます。
◇実績: 取扱金額、成約件数、時間、改善割合など。数字ベースで見せますが、順番を大事にしてください。
例えば、
・取り扱い金額など大きい数字を見せたいと志願者は思いがちですが、実際の案件数が少ないと志願先に伝われば逆効果です。
・先のコンセプトに沿うならば、訪問数や成約率などを中心に書くことがベストです。
◇業務内容:志願者の信頼性では、実績よりこちらが重要になります(数字は裏付けがありません)。表面的な「結果」だけでなく、具体的な「行動」を見せます。
例えば、
・個人:課題の発見、課題の分析、解決への過程/手法、現れた結果
・チーム:メンバー間(上下)の信頼関係構築、各メンバーの個性と課題の把握と解決へのサポート、その成果
以上をキーワード化し書いていき、自己PR(長文解説)へと繋げていきます。
≪他職種を志望する場合≫:
職種が違う場合は同職種を目指す場合よりも簡易で問題ありません。
但し、関連がありそうな業務の場合は自己PRに繋がるような書き方をしておきます。
※大切な点:
自社や自業界ならではのビジネス用語を使わないことが大切です。
職務経歴書は自分を伝えるための書類ですので、読み手にわかりやすい言葉の選択を心がけてみてください。
◇実績: 取扱金額、成約件数、時間、改善割合など。数字ベースで見せますが、順番を大事にしてください。
例えば、
・取り扱い金額など大きい数字を見せたいと志願者は思いがちですが、実際の案件数が少ないと志願先に伝われば逆効果です。
・先のコンセプトに沿うならば、訪問数や成約率などを中心に書くことがベストです。
◇業務内容:志願者の信頼性では、実績よりこちらが重要になります(数字は裏付けがありません)。表面的な「結果」だけでなく、具体的な「行動」を見せます。
例えば、
・個人:課題の発見、課題の分析、解決への過程/手法、現れた結果
・チーム:メンバー間(上下)の信頼関係構築、各メンバーの個性と課題の把握と解決へのサポート、その成果
以上をキーワード化し書いていき、自己PR(長文解説)へと繋げていきます。
≪他職種を志望する場合≫:
職種が違う場合は同職種を目指す場合よりも簡易で問題ありません。
但し、関連がありそうな業務の場合は自己PRに繋がるような書き方をしておきます。
※大切な点:
自社や自業界ならではのビジネス用語を使わないことが大切です。
職務経歴書は自分を伝えるための書類ですので、読み手にわかりやすい言葉の選択を心がけてみてください。
◆自己PR:「想い」(目的/感情的動機)と「ストーリー」を伝える。
人事が見ているのは、実務能力(ビジネススキル)と相性(マッチング)です。これらを伝えるためには以下の点が重要です。
・「思考と行動、その結果」:ビジネススキル
・「人柄」:マッチング
これらを伝えるために、職務経歴で書いた業務内容をストーリー化していきます。
またなぜ課題に取り組もうと考えたのか(目的/動機)、という点を加えることで志願者の人柄も伝わります。
例えば、仮に以下のようなストーリーがあったと考えます。(サンプルなので抽象的で短くしています。実際は具体的な事例を書いていきます。)
ある停滞している案件を営業職から引き継いだ、そこでクライアントに再度現状をヒアリングした(課題解決へのアプローチ)、時間をかけて聞くことにより双方に課題を認識できた(課題の発見)、社内に持ち帰って技術と検討(課題の分析)、ただ技術からは難しいという回答、それでもクライアントと技術の間を繋ぎ、また自身も課題の本質を更に探り別のアプローチを再検討(解決への過程/手法)、無事に課題の解決へと繋がった。
このようなストーリーがあった際に、「想い」は下記の文章に現れてきます。
・「停滞している案件を営業職から引き継いだ」
→ なぜ難しい案件を引き継いだのか?
・「自身も課題の本質を更に探り別のアプローチを再検討」
→ なぜ最初の回答で難しいと言われた案件を諦めなかったのか?
その「想い」を文章化して自己PRの文章に入れていきます。
例えば、
・「私が営業職として業務を行っているのは、クライアントの課題を解決することによって笑顔がみたいからだ」
・「ビジネス上の課題解決において、営業しか解決できない課題があると信じて、日々業務を行っている」
などの文章を挟むことで、その人の人柄が伝わり、「一緒に働きたい人物」として認識してもらえます。
また先のサンプルのストーリーからは、例えば以下のような長所が見て取れます。
・課題解決への強い意志
・相手の懐へ入る関係構築力
・問題の本質を探る分析力
1つのエピソードから、自身の長所を可視化し、コンセプトに合うものを選びます。
※大切な点:
ここでも曖昧な言葉で状況を伝えるのは避けてください。
例えば、「コミュニケーション能力」という言葉はとても広い意味を持っています。
話すこと、聞くこと、書くこと、相談すること、様々なニュアンスを含んでおり、「コミュニケーション」だけでは読み手には具体的な場面が想像できません。
業務の上で、どう話し、どう聞いたのか、具体的な話に落とし込んで書いてみてください。
・「思考と行動、その結果」:ビジネススキル
・「人柄」:マッチング
これらを伝えるために、職務経歴で書いた業務内容をストーリー化していきます。
またなぜ課題に取り組もうと考えたのか(目的/動機)、という点を加えることで志願者の人柄も伝わります。
例えば、仮に以下のようなストーリーがあったと考えます。(サンプルなので抽象的で短くしています。実際は具体的な事例を書いていきます。)
ある停滞している案件を営業職から引き継いだ、そこでクライアントに再度現状をヒアリングした(課題解決へのアプローチ)、時間をかけて聞くことにより双方に課題を認識できた(課題の発見)、社内に持ち帰って技術と検討(課題の分析)、ただ技術からは難しいという回答、それでもクライアントと技術の間を繋ぎ、また自身も課題の本質を更に探り別のアプローチを再検討(解決への過程/手法)、無事に課題の解決へと繋がった。
このようなストーリーがあった際に、「想い」は下記の文章に現れてきます。
・「停滞している案件を営業職から引き継いだ」
→ なぜ難しい案件を引き継いだのか?
・「自身も課題の本質を更に探り別のアプローチを再検討」
→ なぜ最初の回答で難しいと言われた案件を諦めなかったのか?
その「想い」を文章化して自己PRの文章に入れていきます。
例えば、
・「私が営業職として業務を行っているのは、クライアントの課題を解決することによって笑顔がみたいからだ」
・「ビジネス上の課題解決において、営業しか解決できない課題があると信じて、日々業務を行っている」
などの文章を挟むことで、その人の人柄が伝わり、「一緒に働きたい人物」として認識してもらえます。
また先のサンプルのストーリーからは、例えば以下のような長所が見て取れます。
・課題解決への強い意志
・相手の懐へ入る関係構築力
・問題の本質を探る分析力
1つのエピソードから、自身の長所を可視化し、コンセプトに合うものを選びます。
※大切な点:
ここでも曖昧な言葉で状況を伝えるのは避けてください。
例えば、「コミュニケーション能力」という言葉はとても広い意味を持っています。
話すこと、聞くこと、書くこと、相談すること、様々なニュアンスを含んでおり、「コミュニケーション」だけでは読み手には具体的な場面が想像できません。
業務の上で、どう話し、どう聞いたのか、具体的な話に落とし込んで書いてみてください。
◆志望動機:未来へのビジョン(目的)を伝える。
転職時に問われている志望動機は、新しい職場に対して
・どんな想いで転職を決意したのか
・どんな業務に取り組みたいのか
・どんな成果を出したいのか
以上が問われています。
新卒時の志望動機では、「なぜこの業界か」「なぜこの企業か」「なぜこの職種か」という点が問われていたと思いますが、ただ転職時には同業他社との比較などを聞かれることは珍しいです。
なぜならば、新卒時は内定辞退が多く、企業は学生の志望度を見極めなければいけませんが、転職時は選考と内定の時期的な問題からその問題は少ないためです。
シンプルに実務能力と相性を見ています。
何のために仕事をしているのか、自分の中でのキャリアの目的を伝えることが相手の心を動かす一因となります。
現実的にはネガティブな要因で退職される方が多いと思いますが、その状況下でも次の仕事を選ぶポジティブな理由が必ずあります。
そこを探していくことが、志望動機としても、また新しいキャリアを築いていく上でも大切な点です。
・どんな想いで転職を決意したのか
・どんな業務に取り組みたいのか
・どんな成果を出したいのか
以上が問われています。
新卒時の志望動機では、「なぜこの業界か」「なぜこの企業か」「なぜこの職種か」という点が問われていたと思いますが、ただ転職時には同業他社との比較などを聞かれることは珍しいです。
なぜならば、新卒時は内定辞退が多く、企業は学生の志望度を見極めなければいけませんが、転職時は選考と内定の時期的な問題からその問題は少ないためです。
シンプルに実務能力と相性を見ています。
何のために仕事をしているのか、自分の中でのキャリアの目的を伝えることが相手の心を動かす一因となります。
現実的にはネガティブな要因で退職される方が多いと思いますが、その状況下でも次の仕事を選ぶポジティブな理由が必ずあります。
そこを探していくことが、志望動機としても、また新しいキャリアを築いていく上でも大切な点です。
④最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、実際の職務経歴書のサンプルを元に、具体的に改善していく手法をお伝え致します。
なお、弊社ではご相談者様と一緒に考えながら、上記のような職務経歴書の作成をアドバイスしております。
書類作成の際にお悩みでしたら、ぜひご相談ください。
次回は、実際の職務経歴書のサンプルを元に、具体的に改善していく手法をお伝え致します。
なお、弊社ではご相談者様と一緒に考えながら、上記のような職務経歴書の作成をアドバイスしております。
書類作成の際にお悩みでしたら、ぜひご相談ください。